『eNGINE』5.1サラウンド素材のステレオダウンミックス
エンジンは一言で説明すると『マルチステップ・ワークフロー処理自動化』をMXFビデオや様々なオーディオファイルに対して行えるアプリケーションです。
例えば、5.1サラウンド音声を持ったXDCAM50Mbpsの素材を1つのステレオダウンミックスを持ったビデオファイルを制作する場合、
(1) ポストプロダクション処理を行う場合、以下の順番で作業します。
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MXFからPCM音声を分離します。
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分離した音声ファイルを使用して、C(センター)をLchとRchに3dB下げ、振り分けてミックスします。
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さらにLfe(Low-Frequency Effect)をLchとRchに3dB下げ、振り分けてミックスします。
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さらにLsを Lchに6dB下げてミックスします。
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さらにRsをRchに6dB下げてミックスします。
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次にラウドネスARIB TR-32 ステレオをDAWで適用します。
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出来あがったラウドネス適用済L/R ステレオファイルとオリジナルMXFファイルのビデオをMUXします。
ダウンミックスチャート
(2) eNGINEを使用する場合、以下の作業をします。
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ウオッチフォルダ1のワークフローで5.1ステレオダウンミックスとARIB TR-B32ステレオ、そして出来上がるファイルを格納するフォルダを設定します。
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MXFビデオをロードします。
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ラウドネス適用されたステレオダウンミックス処理されたMXFビデオが1で設定された格納フォルダに出力されます。複数のダウンミックス係数をそれぞれのワークフローに適用しておけば、ほぼ同時に最適な効果のシュミレーションも可能
『eNGINEは(1)の全ての作業ステップを全自動化処理します。
複数のダウンミックス係数をそれぞれのワークフローに適用しておけば、ほぼ同時に最適な効果のシュミレーションも 可能、設定された異なるワークフロー化で素材を処理するウォッチフォルダが最大4つ(標準)搭載されているので大幅な時間短縮をオペレータにもたらします。