いま1つのビデオメディアは複数のメディアプラットフォームで使用されるようになっています。
1つの作品が地上波、BS放送、YoutubeやNetflixに代表されるインターネットプラットフォームで使用されてきています。プラットフォームごとに素材受け入れ基準が異なり、素材納品までのワークフローは複雑化しています。例えばファイルSOMの付け替え、ラウドネスレベルの変更、ダウンミックスの追加等があります。『eNGINE』はユーザが必要とする処理、例えばファイルベースラウドネス測定補正やオーディオチャンネルインナボックス再配置、アップミックス等のポストプロ処理モジュールを連結することでオペレータが作業せざるを得ない納品までの複数の作業工程の実行を自動化し、同時に複数の異なる処理をリアルタイムより遥かに短時間で得ることができます。

運用例
それぞれ異なるSOMを持つMXFファイルを統一したSOMに差し替え、かつラウドネスTR-B32を適用

『eNGINE』の機能
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ファイルSOMの差し替え
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ラウドネス補正
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チャンネル再配置とミュート
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ドルビーEエンコードとデコード
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ドルビーデジタル・プロとドルビーデジタル・プラス・プロ・エンコード
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ドルビーEとドルビーED2ガードバンド補正
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ドルビーEエンコードのラウドネス補正
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ドルビーデジタル・プロとドルビーデジタル・プラス・プロ・エンコードのラウドネス補正
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ステレオから5.1へのアップ・ミックス
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5.1からステレオダウン・ミックスとステレオからモノラルヘのダウンミックス
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セグメントを含んだ音声トラックのWAV出力
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AIFF/WAVからのオーディオ挿入
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アドバンスド解析とXMLリポート(ドルビーE、ドルビーデジタル・プロ、ドルビーデジタル・プラス・プロエンコード音声のAC3メタデータ
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コントロールトラックを使用したオーディオ・ディスクリプター(コメンタリー)挿入
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オーディオトラック数(チャンネル)の増減
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オーディオ・ピッチ、あるいは デュレーション調整
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MXF、あるいはQT/MOVファイルのストリーム構造変更
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言語タグ、チャンネル・レイアウト・メタデータの挿入
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MPEG2ビデオファイルとWAVファイルからのMXFファイルラッピング
『eNGINE』がサポートするフォーマット
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MXF (OP1A)
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MOV (Quicktime)
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MP4 コンテナの AC3 *ラウドネスプロセスのみで動作
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MPEG TS *ラウドネスプロセスのみで動作
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M2V MXF *ファイルへのラッピングのみ
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WAV
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AIFF
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LXF
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GXF
適用可能なラウドネススタンダード
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TR-B32
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BS-1770
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BS-1771
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EBU R128
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DPP
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ATSC A85
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OP59
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AGCOM 219/09/CSP
『eNGINE』は2018年7月以降、Netflixに完全に適合したカスタムパラメータを保有しています。
内容については個別に対応させていただいておりますのでご相談ください。
処理速度
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処理速度は個々の実装、特にネットワークとストレージの速度に依存します。
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リアルタイム処理比較30〜50%
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毎日10,000時間の動作実績