MXFファイルベースポストプロダクションツール『eNGINE』には7.1サラウンド付きMXFビデオの音声 あるいはWAV(BWF)をx1 ペアのステレオへダウンミックス可能なESP(Each Signal Processor)があります。もちろん5.1からx1 ペアのステレオへのダウンミックスも可能です。
特長
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リアルタイム(素材長)が必要なリニア処理に比較して遥かに短時間で処理します。
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ラウドネスプロセスESPを搭載することでTR-B32に準拠した音量感を得ることが可能
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オリジナルファイルを自動保管する機能があるので、係数を変更した後のリテイクも一瞬に行えます。
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標準ライセンスでは4つのウォッチフォルダ搭載し、ウオッチフォルダ毎に個別のプロセス割当が可能
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ウォッチフォルダ毎に出力先を設定することが可能
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ファイルの先頭サンプルから最終サンプルまでを自動処理できる他、タイムコードを指定した処理も可能
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高価なワークステーションの代わりに一般的なwindowsあるいはMAC PC上でも動作します。 *動作環境を参照してください。
動作環境
OS: windows8.1/10 windows server2012R2/2016
MAC OS 10.8以降
RAM : 16GB 以上
HDD : 250GB以上 *ウォッチフォルダの容量は別
CPU : Intel i5/i7 /Xeon *i5/i7のx4マルチコアモデル以上を推奨
*x2プロセス当たり、4コアで算出、プロセス数によりCPUコア数が異なりますが、
少ないコア数で動作しないことはありません。
運用例
それぞれ異なるSOMを持つMXFファイルを統一したSOMに差し替え、かつラウドネスTR-B32を適用

『eNGINE』の機能
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ファイルSOMの差し替え
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ラウドネス補正
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チャンネル再配置とミュート
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ドルビーEエンコードとデコード
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ドルビーデジタル・プロとドルビーデジタル・プラス・プロ・エンコード
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ドルビーEとドルビーED2ガードバンド補正
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ドルビーEエンコードのラウドネス補正
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ドルビーデジタル・プロとドルビーデジタル・プラス・プロ・エンコードのラウドネス補正
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ステレオから5.1へのアップ・ミックス
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5.1からステレオダウン・ミックスとステレオからモノラルヘのダウンミックス
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セグメントを含んだ音声トラックのWAV出力
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AIFF/WAVからのオーディオ挿入
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アドバンスド解析とXMLリポート(ドルビーE、ドルビーデジタル・プロ、ドルビーデジタル・プラス・プロエンコード音声のAC3メタデータ
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コントロールトラックを使用したオーディオ・ディスクリプター(コメンタリー)挿入
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オーディオトラック数(チャンネル)の増減
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オーディオ・ピッチ、あるいは デュレーション調整
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MXF、あるいはQT/MOVファイルのストリーム構造変更
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言語タグ、チャンネル・レイアウト・メタデータの挿入
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MPEG2ビデオファイルとWAVファイルからのMXFファイルラッピング
『eNGINE』がサポートするフォーマット
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MXF (OP1A)
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MOV (Quicktime)
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MP4 コンテナの AC3 *ラウドネスプロセスのみで動作
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MPEG TS *ラウドネスプロセスのみで動作
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M2V MXF *ファイルへのラッピングのみ
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WAV
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AIFF
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LXF
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GXF
適用可能なラウドネススタンダード
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TR-B32
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BS-1770
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BS-1771
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EBU R128
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DPP
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ATSC A85
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OP59
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AGCOM 219/09/CSP
『eNGINE』は2018年7月以降、Netflixに完全に適合したカスタムパラメータを保有しています。
内容については個別に対応させていただいておりますのでご相談ください。
処理速度
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処理速度は個々の実装、特にネットワークとストレージの速度に依存します。
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リアルタイム処理比較30〜50%
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毎日10,000時間の動作実績